ウスバフユシャクとホソウスバフユシャク
(Inurois fletcheri & Inurois tenuis)

ウスバフユシャク(写真左) オス(cat.2156) 05.12.23 神奈川県津久井町志田峠 開張28mm
シャクガ科フユシャク亜科の蛾で、山地にも平地にも全国的に産する普通種。山地では11月中旬〜12月中旬にかけて発生し、平地では12月中旬〜2月上旬にかけて発生する。ブナ科、ニレ科、バラ科、カエデ科、カキ科で20種弱ほどの食草が知られ、個体数も多く、採集は比較的簡単である。大きさ、斑紋、色彩は変異に富み、他近似種との誤同定には注意を要する。
ホソウスバフユシャク(写真右) オス(cat.2159) 05.2.22 神奈川県相模原市 開張22mm
山地にも平地にも全国的に産する普通種。山地では4月下旬〜5月上旬にかけて発生し、平地では2月中旬〜3月上旬に他のInurois属とは入れ替わる形で発生する、早春のフユシャクガである。そのため採集日によって近似種と分けれる可能性が高い。ブナ科、カバノキ科、ニレ科、バラ科、で10種ほどの食草が知られ、やはりクヌギ、コナラを好む。「冬の終わりを告げるフユシャク」
比較ポイント

左:ウスバフユシャク 右:ホソウスバフユシャク
[前翅]
- 外横線の赤線で示した所でウスバは直線的だがホソウスバではM1で内側に若干曲がる傾向。
- 外横線がウスバでは直線的なものや緩やかなカーブを描くものなど変異があるが、ホソウスバは直線的にはならず、緩やかなカーブを描く事は安定しているようだ。
- 緑矢印で示した翅頂からでる黒線はホソウスバは不明瞭なことが多い。
- 黒点がホソウスバでは小さいか不明瞭である。
- 内横線は、ウスバではやや直線気味な個体が多いが、ホソウスバでは「3」の字に曲がる個体が多い。
[後翅]
黒点は両種とも変異がある。外横線も両種とも弱く出る場合と不明瞭な場合がある。
[開張]
ウスバは開張27mm〜31mmくらいで、ホソウスバは22mm〜28mmくらいで一回りほど違う印象。
参考

ホソウスバフユシャク 06.2.22 神奈川県相模原市 開張22mm
図鑑トップへ戻る