ウスバフユシャクとフタスジフユシャク
(Inurois fletcheri & Inurois asahinai)

ウスバフユシャク(写真左) オス(cat.2156) 05.12.23 神奈川県津久井町志田峠 開張28mm
シャクガ科フユシャク亜科の蛾で、山地にも平地にも全国的に産する普通種。山地では11月中旬〜12月中旬にかけて発生し、平地では12月中旬〜2月上旬にかけて発生する。ブナ科、ニレ科、バラ科、カエデ科、カキ科で20種弱ほどの食草が知られ、個体数も多く、採集は比較的簡単である。大きさ、斑紋、色彩は変異に富み、他近似種との誤同定には注意を要する。
フタスジフユシャク(写真右) オス(cat.2157) 05.12.23 神奈川県秦野市丹沢 開張30mm
本種は寒冷地性で、関東地方以西では山地のみに産する。食草はヤマザクラやソメイヨシノ等の記録がある。筆者が採集した丹沢・ヤビツ峠は標高約780mほどだが、900m以上の場所に多く産するようだ。発生期はやや短く、11月中旬〜12月中旬に発生する。かつてはウスバフユシャクの変異個体とされていた種で、1974年に新種として記載された。
比較ポイント

左:ウスバフユシャク 右:フタスジフユシャク
[前翅]
- 赤線で示した、外横線は両種ともほぼ曲がらず一直線だが、フタスジのほうが黒く太く、ほぼ直線に走る。その外側は白っぽい鱗粉に縁取られるが、やはりフタスジのほうが明瞭で太い。
- 青矢印で示した内横線もフタスジのほうが太く明瞭で、中室で角ばり、ほぼ直線を成す。
- 緑矢印で示した翅頂からでる黒線はフタスジの場合、外横線まで届かず途切れる事が多い。
- フタスジは外横線と内横線の間が色が濃い事が多いが、そのようなウスバも存在するので注意が必要。
[後翅]
黒点は両種とも変異がある。外横線も両種とも弱く出る場合と不明瞭な場合がある。
[開張]
両種とも開張27mm〜31mmくらいでほぼ同じ。
参考

フタスジフユシャク 05.12.23 神奈川県秦野市丹沢 開張26mm

フタスジフユシャク 05.12.23 神奈川県秦野市丹沢 開張30mm
図鑑トップへ戻る