シュゼンジフユシャクとフタスジフユシャク
(Inurois kobayashii & Inurois asahinai)

シュゼンジフユシャク(写真左)(cat.----) 07.1.19 静岡県修善寺自然公園 開張28mm
大図鑑以降の1992年に記載された種で、フタスジフユシャクと混同されていた。♂後尾器に差異はあまり見られないが、♀後尾器に差異が見られる。食草はソメイヨシノが報告されているのみ。フタスジフユシャクは関東地方では1000m前後の山地に産し11月中旬から12月下旬にかけて出現するが本種は200mの低山に産し1月の上旬から中旬の短い期間に出現する。フタスジフユシャクの別個体群という見方をする声もあり、今後も調査が必要だろう。ただ、別個体群であったとしても今後完全に別種になる可能性は高い種である事は確かであろう。産地は伊豆修善寺のみ知られていたが、最近は他の場所でも報告があるようだ。
フタスジフユシャク(写真右)(cat.2157) 05.12.23 神奈川県丹沢ヤビツ峠 開張28mm
本種は寒冷地性で、関東地方以西では山地のみに産する。食草はヤマザクラやソメイヨシノ等の記録がある。筆者が採集した丹沢・ヤビツ峠は標高約780mほどだが、900m以上の場所に多く産するようだ。発生期はやや短く、11月中旬〜12月中旬に発生する。かつてはウスバフユシャクの変異個体とされていた種で、1974年に新種として記載された。
比較ポイント

左:シュゼンジフユシャク 右:フタスジフユシャク
[色彩・外横線・採取地]
- 両種の地色は共に赤褐色だが、一般にシュゼンジはフタスジに比べ色味が濃く、内・外横線も濃い個体がい多い。
- 赤線で示した外横線が、フタスジではほぼ一直線に対し、シュゼンジではM1で若干角張る事が多い。
- 上でも述べたようにシュゼンジは「フタスジの出現期が過ぎた頃200mの低山で発生」がポイントになる。
参考

シュゼンジフユシャク 07.1.19 静岡県修善寺自然公園

フタスジフユシャク 05.12.23 神奈川県秦野市丹沢
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