シロオビフユシャクとクロバネフユシャク
(Alsophila japonensis & Alsophila foedata)

  



シロオビフユシャク(写真左) オス(cat.2153) 05.12.23 神奈川県丹沢 開張35mm

「フユシャク」と呼ばれる寒い時期に発生するシャクガ科フユシャク亜科の蛾で、山地にも平地にも全国的に産する普通種。メスは翅が退化しており、無翅。発生は寒冷地や山地のほうが若干早く、10月頃から発生する個体もあるらしい。平地や低山地では年末から2月にかけてみられる。大きさは変異に富み、開張30mm前後を最小として開張40mm弱ほどのものがいる。山地に産する個体は小さいものが多い傾向にある。多数の食草が知られており、採集において困難な種ではない。

クロバネフユシャク(写真右) オス(cat.2152) 06.1.15 神奈川県相模原市 開張30mm

平地や低山地に1月から3月上旬に発生するため、平地産のシロオビフユシャクと発生期がかぶる事がある。その年の気候により出現期が早まる傾向にあり、筆者は05年12月下旬にも同地で発生を確認している。分布は全国であるが、若干局地的でシロオビフユシャクほど多くないようだ。食草はクヌギ、コナラが知られており、筆者の採集した相模原の大沼の雑木林には多産する。

比較ポイント

  
図1・図2:クロバネフユシャク 図3:シロオビフユシャク

[前翅]
 シロオビは灰色っぽく、クロバネは一様に黒い印象。
 クロバネは前翅外横線が前縁付近(図1の赤で囲ったとこ)で強く出る傾向にある。

[後翅]
 上に図示した展翅写真を見ていただくと分かるが、シロオビは丸っこく、クロバネのほうがつぶれた感じ。

[開張]
 一般的にシロオビのほうが大きく、開張30mm〜38mm。クロバネは24mm〜30mmでシロオビの小さい個体と同じくらいになるものがある。

[止まり方]
 クロバネは図2で示したようにシロオビよりも前翅を大きく重ね、細長い印象を受ける。

[メス]
 大きさは若干クロバネのほうが小さい傾向だが、ほとんど変わらない。シロオビは尾毛が白っぽいが、クロバネの尾毛は黒い毛が多い事で比較できる。





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