マエアカヒトリの飼育


マエアカヒトリ:かつてはどんな昆虫図鑑にも蛾の項には掲載されているほど全国に普通だった。
ダイズやトウモロコシなどの農作物の害虫として有名だった本種は農薬の影響もあり、滅多に見る事の出来ない珍種となっていた。
近年山口や福岡、静岡、埼玉、群馬、神奈川などで発見の報告が相次いだ。
神奈川県のポイントは車で1時間半の場所だったので、幼虫を採集し、飼育した。








2010.08.22 神奈川県某所にてネギを食害する幼虫。







多数の幼虫を得た。近隣の畑を見回しても居る畑と居ない畑があるのは恐らく農薬に関係があるのだろう。







中齢の幼虫。盛んにネギを食べる。キヌサヤなどマメ科を与えても食べる。







終齢幼虫。ネギでの飼育はとにかく臭い!







2010.08.27 口から糸を吐き出し、自分の毛を使ってドーム状の繭を作る。本来は土中なのだろう。







中を拝見すると前蛹の幼虫が。







2010.08.29 前蛹で死んでしまった個体もいたが無事蛹に。







2010.09.17 繭に穴を空けて成虫が出てきた。







羽化から5分弱、定位置を見つけ翅を伸ばす前の成虫。







翅がだんだん伸び始める。







伸びる。







もうちょっと。







ガンバレ。







ここで翅を乾かすためピーンと立てる。







少し移動。







矢印で示した後翅の付け根からトゲ状のものが出ている事が分かる。これは前翅と後翅を連結させる翅刺と呼ばれるもの。
多くの蛾はこれが1本だと♂、複数だと♀。この個体は♂である。
ちなみにヤママユガ科・カレハガ科にはこの翅刺はない。







この状態になるまでに約30分。しばらくは翅はまだ柔らかくて飛べない。







ウンコして羽化完了。