カシワオビキリガとミヤマオビキリガ
(Conistra ardescens & Conistra grisescens)

カシワオビキリガ(写真左)(cat.3705) 05.12.3 神奈川県相模原市大沼 開張38mm
ヤガ科ヨトウガ亜科に属する。クヌギ・コナラのある雑木林で多産し、ミヤマオビキリガと混在する。全国的に分布しているが、ミヤマオビより局地的な産出であるらしい。本種は越冬キリガで、10月〜11月に羽化し、越冬した後早春活動する。そのため11月〜2月の糖蜜採集で多数得る事ができる。色彩はやや安定しているが、斑紋は若干の変異が見られる。
ミヤマオビキリガ(写真右)(cat.3706) 06.2.22 神奈川県相模原市大沼 開張39mm
全国的に分布する、越冬キリガの代表種。発生や活動期はカシワオビキリガとほぼ同じで、平地の雑木林では同時に採集される事が多い。3月頃になると春キリガと混在するので、それ以前の糖蜜で採集するのが有効だろう。翅の変異は激しく、カシワオビキリガやテンスジキリガと混同されやすい。
比較ポイント

左:カシワオビキリガ 右:ミヤマオビキリガ
[前翅]
- 赤線で示した、内横線がミヤマオビでは中室付近から外側に向かってナナメに逸れる傾向がある。だが変異があるためここだけで識別は出来ない。
- 緑線で示した外縁はカシワオビでは真っ直ぐだが、ミヤマオビでは若干の丸みを帯びる傾向。
- カシワオビのほうが翅が短く、ミヤマオビは若干長い感じ。
- 眼状紋・腎状紋は変異に富む。そのため区別点とはならない。
[色]
カシワオビは翅も毛も一様に赤みがかる。そのため前翅腎状紋内の暗色部は目立つ。対するミヤマオビではカシワオビのような赤みはなく、暗めの色調となる。この識別点が一番分かりやすいだろう。
[開張]
カシワオビのほうが僅かに小さい個体が多いが、両種とも開張40mm前後で、大きさで識別は出来ない。
参考

カシワオビキリガ 05.12.3 神奈川県相模原市大沼 開張38mm

ミヤマオビキリガ 06.2.11 神奈川県相模原市大沼 開張40mm
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