ホソバキリガとブナキリガ
(Anorthoa angustipennis & Orthosia paromoea)

ホソバキリガ(写真左)オス(cat.3596) 06.3.5 東京都町田市相原 開張39mm
ヤガ科ヨトウガ亜科に属する、早春に出現する春キリガ。平地では3月から4月にかけて発生し、山地など寒い場所では5月〜6月に発生、平地の雑木林での糖蜜採集でよく採集される。またライトトラップにも多数飛来するため比較的採集は困難な種ではない。北海道から九州まで産する普通種で、近似種の春キリガとの混同に注意が必要。色彩や斑紋は若干の変異が見られる。オスは触角が鋸歯状になりメスは糸状。
ブナキリガ(写真右)メス(cat.3595) 06.3.12 神奈川県秦野市 開張35mm
ホソバキリガと同じく早春に出現する。ホソバキリガと同様に北海道から九州まで産する普通種で、3月から4月に発生するがホソバキリガよりも若干遅く発生する。オスは触角が鋸歯状になりメスは糸状。色彩や斑紋はかなり個体変異があるため注意が必要である。
比較ポイント

左:ホソバキリガ 右:ブナキリガ
[前翅]
- 亜外縁線が赤線で示した場所で、ホソバでは角を成すが、ブナではなだらかに走る。またそれを縁取る白線はブナの方がハッキリ出る個体が多く、ホソバでは不明瞭な個体がしばしば見いだされる。
- 青矢印で示した外横線は両種ともに脈状で強くでるが、ブナの方がハッキリ出る個体が多く、ホソバでは不明瞭な個体が多い。
- 緑矢印で示した眼状紋が、ホソバでは腎状紋と離れて小さな円になるが、ブナでは腎状紋に近く大きな楕円を形成する個体が一般的である。だが図示したものは典型的な個体で、個体変異がある。
- 翅型はホソバの方が細長く、翅頂のとがりも強い個体が多い。
[色]
ホソバは変異があってもだいたい赤褐色の個体がほとんどであるが、ブナは黒っぽくなる個体もあり、変異が激しい。
[開張]
ホソバキリガ:36mm〜40mm ブナキリガ:35mm前後でホソバのほうが一回りほど大きな個体が多い。
参考

ホソバキリガ 06.3.5 東京都町田市相原 開張39mm

ホソバキリガ 06.3.5 東京都町田市相原 開張40mm

ブナキリガ 06.3.12 神奈川県秦野市 開張32mm

ブナキリガ 06.3.12 神奈川県秦野市 開張35mm
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