フチグロトゲエダシャク
Nyssiodes lefuarius





1960年代までは生息環境など不明で、採集記録がほとんど無かった。関東からの記録もなく、同好者はわざわざ新潟まで採集しに行っていたほどだ。
1961年に栃木県で雌・幼虫の発見により生態が解明されてから全国的に記録が増えていった。本種は昼行性で関東では2月の下旬から3月の下旬に見られる。
一般に河川敷や土手、その周辺の土手に広く分布するが、静岡の高原や熊本の1000mほどの山地でも記録されている。近年関東での記録は著しく増え、
埼玉県では1981年以降記録が無かったが、2008年に再発見されている。
出始めの時期は雄ばかりで、晴れていないと飛ばない。午前10時頃から飛び始め、12時頃にピークになり、午後は次第に飛ばなくなる。
飛翔速度はきわめて速くセセリを採集している気分である。雌が出現しコーリングを始めると、雄はフェロモンを察知し、雌を探す飛び方に変わる。低い場所を上下しながらゆっくり飛び、
雌を見つけるとポトッと落ちる。確認しに行くと既に交尾が成立している。




生態写真


2007年3月10日神奈川県相模原市


2006年3月5日東京都日野市


2010年3月13日埼玉県狭山市
画像提供:一寸野虫さん


2008年3月16日神奈川県相模原市
画像提供:一寸野虫さん