ウスバキエダシャクとウスバシロエダシャクとナカウスエダシャクとヒメナカウスエダシャク
(Pseuderannis lomozemia & Pseuderannis amplipennis & Alcis angulifera & Alcis medialbifera)



Pseuderannis属は2種のみでAlcis属に近縁。2種とも日本に産する。Alcis属は世界で150種以上からなる大きな属で日本では7種が確認されている。







ウスバキエダシャク(cat.2765)(1-017-19〜24)

早春のシャクガで、3月から5月に出現する。全国的な普通種で関東では平地から山地まで産する。♂の触角の髭は長く、♀は糸状。斑紋の変異は激しく、全体に黒化する個体も採れる。前翅の内横線はほぼ湾曲せず、やや直線的。後翅の基部付近に前翅内横線から繋がる黒帯があり、近似種との有効な区別点となる。♂触角はウスバシロよりも短い。







ウスバシロエダシャク(cat.2766)(1-017-25〜27)

前種同様、早春のシャクガで本州、四国、九州に記録があり関東ではやや山地性。触角も前種同様♂の触角の髭は長く、♀は糸状。♂の触角はウスバキよりも長い。コナラやマンサクにつく。前翅外縁が赤みをおび、内横線と外横線の間が淡色。また内横線はよく屈曲することが多い。後翅は他3種よりも白く、後翅の基部付近の黒帯は無い。4つ目に図示した個体は黒化型。







ナカウスエダシャク(cat.2752)(1-017-1〜3)

この属も前種同様、触角で雌雄の判別は簡単。全国的な普通種で平地から山地まで広く産するが北海道では南部に限られる。Pseuderannis属とは違い、年2化で春と秋に出現する。全体に黒化する個体も採れる。多くは内横線と外横線の間が淡色だが、一様に暗色だったり、全体に黒化した個体もいる。メスのほうが全体に白っぽい個体が多い。外横線は大きく2度湾曲するが、近似種と同様なので同定には注意を要する。後翅外横線はPseuderannis属とは違い、後縁付近で湾曲する。後翅の基部付近の黒帯は無い。







ヒメナカウスエダシャク(cat.2753)(1-017-4〜6)

前種同様、触角で雌雄の判別は簡単。北方性で北海道には広く産するが、本州以南では標高の高い場所で採集される。8月〜10月に出現し、恐らく年1化。一般にナカウスエダシャクよりも小さい。全体に白っぽく特に外横線のすぐ内側の白さは目立つ。後翅の基部付近の黒帯は無い。







特徴と比較ポイント


ポインタで画像に触れて下さい。





参考


ウスバキエダシャク♂ 11.04.23 山梨県北杜市




ウスバキエダシャク♀ 11.04.23 山梨県北杜市







ウスバシロエダシャク♂ 07.05.02 山梨県甲州市




ウスバシロエダシャク♀ 06.04.30 山梨県道志村




ウスバシロエダシャク♀黒化型 06.04.30 山梨県道志村




ウスバシロエダシャク♀ 11.04.30 山梨県山梨市







ナカウスエダシャク♂ 05.05.18 神奈川県相模原市




ナカウスエダシャク♀ 08.10.11 山梨県北杜市




ナカウスエダシャク♀ 10.10.16 山梨県山梨市







ヒメナカウスエダシャク♀ 10.10.09 山梨県北杜市






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