スジモンヒトリとセスジヒトリ
(Spilarctia seriatopunctata seriatopunctata & Spilarctia graminivora)

  



スジモンヒトリ本土・対馬・屋久島亜種(写真左) オス(cat.2584+2585) 05.9.19 神奈川県相模原市 開張38mm

ヒトリガ科ヒトリガ亜科に属し、山地、平地共に普通種。恐らく年2化し、4月〜6月に現れる第1化の個体は7月〜9月に現れる第2化の個体よりも大きい。例えば筆者の持つ5月7日採集のオス個体(下に標本を図示)は開張45mmで、上に図示した9月19日の採集個体より7mmほど大きい。本種はこの他に沖縄諸島に産する琉球亜種、伊豆諸島に産する伊豆諸島亜種、奄美大島に産する奄美亜種に分かれる。翅の斑紋は個体変異がある。触角は♀は糸状で♂は櫛歯状。食草はクワやケヤキ、サクラ他多数の食草が知られる。

セスジヒトリ(写真右) オス(cat.3310) 06.1.14(羽化) 兵庫県明石市 開張40mm 標本提供:YAMKEN氏

現状、近畿地方、中国・四国地方の平地にのみ産する種で、スジモンヒトリ同様年2化。上に図示した標本は、暖かかった為に季節を間違えて飼育中の個体が羽化してしまったもの。YAMKEN氏によると兵庫県明石市では9月の初旬から中旬にかけて出現しているとの事。飼育時のホストはソメイヨシノ、チョウセンアサガオ。翅の斑紋はやはり、個体変異がある。

比較ポイント


左:スジモンヒトリ 右:セスジヒトリ

[前翅]
 赤矢印で示した、前翅基部から前縁に沿う黒帯はセスジヒトリでは現れない。
 セスジヒトリのほうが翅幅が若干狭く、丸みが強い。

[胸部]
 青矢印で示したセスジヒトリは胸背に「セスジ」があるがスジモンヒトリにはない。しかしセスジが現れるスジモンヒトリもいるようで、セスジがあれば、赤矢印の「前翅基部から前縁に沿う黒帯」で同定する事が確実だろう。

[腹部]
 数個体のオスの比較ではセスジヒトリのほうが腹部が太い。

[色]
 個体変異はあるが、セスジヒトリのほうが色は薄く、スジモンヒトリは黄色味が強い。

参考

 
左:スジモンヒトリ裏 右:セスジヒトリ裏


スジモンヒトリ 1化 05.5.7 神奈川県秦野市 開張45mm



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