オオノコメエダシャク と ヒメノコメエダシャク
(Acrodontis fumosa & Acrodontis kotshubeji)
Acrodontis属は世界8種のうち4種が日本に産する。ここでは沖縄、奄美大島に産するタンチャノコメエダシャクとマダラノコメエダシャク以外の2種について比較する。

オオノコメエダシャク(cat.2881)(1-033-13,14,15)
10月から11月頃に発生する、大型のエダシャク。北海道(南西部),本州,四国,九州,種子島に分布。関東では高地にも平地にも産する。色彩・斑紋には個体変異は多少ある。♂の触角は櫛歯状で♀はほぼ糸状。♂では濃色な個体が多いが♀の色彩は淡く、次種とあまり変わらない。中横線が明瞭に出る場合が多い。前翅頂は鎌状にとがり、R5脈とM1脈の間で強くとがる。食樹はキブシ科、ミツバウツギ科が知られる。日本固有種。


ヒメノコメエダシャク(cat.2882)(1-033-16,17,18)
時期はオオノコメエダシャクと同じ10月から11月。北海道,本州,四国,九州,対馬に産する。前翅頂は鎌状にとがるが前種より弱く、R5脈とM1脈の間でのとがりも弱いが、♀では翅頂が鋭くとがる。両種ともに普通種で混生する可能性があるので、同定には注意が必要。旧名キブシノコメエダシャク。
特徴と比較ポイント

ポインタで画像に触れて下さい。
[翅]
- 赤線で示したように外横線はヒメでは点列になることが多い。
- 緑矢印で示したようにオオでは中横線が明瞭に現れることが多い。内横線も同じ。
- 青線で示した翅頂の突出から2番目の突出がヒメでは弱い。
- 黄線で示した後翅の2本の横線はヒメでは幅広く平行に走るのに対し、オオでは後縁に向かって狭まる。
参考

オオノコメエダシャク♂ 08.10.11 山梨県甲州市

オオノコメエダシャク♀ 11.10.15 埼玉県秩父市

ヒメノコメエダシャク♀ 11.10.15 埼玉県秩父市

ヒメノコメエダシャク♀ 10.10.16 山梨県山梨市
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