シロホシキシタヨトウとエゾキシタヨトウとウスキシタヨトウとナカジロキシタヨトウ
(Triphaenopsis lucilla & Triphaenopsis jezoensis & Triphaenopsis cinerescens &Triphaenopsis postflava)
ヤガ科キリガ亜科(Xyleninae)に属するTriphaenopsisは日本に4種確認されている。

シロホシキシタヨトウ(cat.3801)(2-081-6〜11)
北海道、本州、四国、九州、対馬に分布。7月〜10月に成虫は見られ関東では平地にも山地にも記録があり、広く分布しているものと思われる。前翅の斑紋は激しく個体変異があるが、後翅の斑紋は安定しており、同定においての識別点になる。後翅の黄色みは本属の中で最も鮮やか。チシマザサ、モウソクチク、クロチク、ハチクなどササ、タケ類につき葉で隠れ家を作って棲む。
エゾキシタヨトウ(cat.3802)(2-081-12〜15)
北海道、本州、四国、九州に分布。8月〜9月に成虫は確認されている。前種同様、前翅の斑紋は激しく個体変異があるが、後翅の黄色部分の幅が広く、角で角張る。また前翅の翅形は前種より細長い。前種よりやや高い場所で採集される。

ウスキシタヨトウ(cat.3803)(2-081-16〜19)
北海道、本州、四国、九州に分布。8月〜9月に成虫は確認されている。前種同様、前翅の斑紋は激しく個体変異があるが、後翅の黄色部分の幅が広く、角で角張る。また前翅の翅形は前種より細長い。

ナカジロキシタヨトウ(cat.3804)(2-081-20〜23)
北海道、本州(岡山以北)、四国に分布し、サハリン、ロシア南東部、朝鮮半島でも見いだされる。前3種に比べやや小型で、腎状紋・環状紋は白で縁取られ、完全に白くなる個体もいる。7月から9月にかけて高標高地で採集される。
特徴と比較ポイント

ポインタで画像に触れて下さい。
- 赤線で示したように、後翅黄色部分での同定が可能。前翅だけでは変異が多いためむずかしい。シロホシでは黄色部の外縁が丸くなり、4種の中では一番鮮やかな黄色を有する。エゾでは外縁が角張る。ウスでは黒色部が内側に入り込む。ナカジロでは前3種にくらべ外縁の曲がる角度が違い、横脈紋が明瞭に現れる。
- 緑矢印でしめしたナカジロの腎状紋・環状紋は白で縁取られ、完全に白くなる個体もいる。
- ナカジロはやや小さめの個体が多い。
生態写真

エゾキシタヨトウ 2008.9.6 山梨県甲州市

ウスキシタヨトウ 2008.9.6 山梨県甲州市
標本写真

上で紹介した3種を並べて撮った写真
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