ホソバトガリエダシャクとヒロバトガリエダシャク
(Planociampa modesta & Planociampa antipala)
年一化で3月から4月に発生する早春の蛾。東北以南の平地から山地まで広く産する。

ホソバトガリエダシャク(cat.2853)(1-030-23,24)
早春のシャクガで、初めて見た人は一見ヤガ科と間違う場合も。♂の触角は櫛歯状で♀は微毛状。♀の集光性は弱く、なかなか獲られない。♀は小型で非常に翅が細い。色彩斑紋は変異に富み、各横線が明瞭なものから不明瞭なもの、外横線と内横線の間が暗色になるものまで様々。また、新鮮な個体では赤い鱗粉を散布する個体もある。前翅翅頂や後角は丸みを帯びるため次種より翅が細く見える。次種より全体に暗色である。

ヒロバトガリエダシャク(cat.2854)(1-030-19,20)
ホソバトガリエダシャク同様、♂の触角は櫛歯状で♀は微毛状。♀の集光性は弱く、なかなか獲られない。色彩斑紋は安定しており大きな変異は無い。翅頂はややとがり、後角の丸みも弱い。前種と違って後翅は白色で比較ポイントとなる。また、触角は前種より赤みが強い。
特徴と比較ポイント

ポインタで画像に触れて下さい。
- 青線で示した外横線はホソバのほうが翅の内側で、強く屈曲する場合が多い。ヒロバはあまり曲がらず、点列になることが多い。
- 赤線で示したように、前翅の翅頂や後翅の後角でヒロバのほうがとがる。
- 黄色線で示した前翅後角でもヒロバはとがり、ホソバでは丸い。
- 緑矢印で示したように、♂触角はヒロバではやや赤みが強い。
- ヒロバのほうが全体に白色で、後翅を見れれば同定は簡単である。
参考

ホソバトガリエダシャク 11.03.05 埼玉県狭山市

ホソバトガリエダシャク 11.03.13 神奈川県相模原市南区

ホソバトガリエダシャク 10.03.05 神奈川県相模原市南区

ホソバトガリエダシャク 10.03.05 神奈川県相模原市南区

ヒロバトガリエダシャク 11.04.02 山梨県山梨市

ヒロバトガリエダシャク 06.4.23 山形県山形市上宝沢 写真提供:μ.com氏
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