フサヤガ と コフサヤガ
(Eutelia geyeri & Eutelia adulatricoides)
ヤガ科フサヤガ亜科(Euteliinae)は現在偶産を含め日本で13種確認されている。

フサヤガ(cat.3956)(2-062-21,22)
年2化で成虫越冬。そのため、ほぼ1年中採集される。ホストはウルシ科やブナ科が報告されている。後翅基部は次種に比べやや黄色みを有する。♂の触角は両櫛歯状で次種と異なる。

コフサヤガ(cat.3957)(2-062-23,24)
6月〜9月に出現。成虫越冬はしないとされている。(筆者は4月23日の採集品を持っているが越冬したかどうかは不明)前種よりやや小型で後翅基部は純白に近く、♂の触角は鋸歯状である事で区別できる。
特徴と比較ポイント

ポインタで画像に触れて下さい。
[翅]
- 青矢印で示したように基本的には後翅の基部の白さで見分けるが、標本を並べてやっと分かるレベルで野外での同定は見慣れてないとやや難しい。
- ♂の触角がフサヤガでは両櫛歯状、コフサヤガでは鋸歯状。(現在は手元に標本がないので図示は改めて)
- コフサヤガのほうがやや小型な場合が多い。
参考

フサヤガ♀ 11.08.27 神奈川県愛甲郡愛川町

フサヤガ 11.08.27 神奈川県愛甲郡愛川町

コフサヤガ♀ 11.04.23 山梨県韮崎市
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