| Remark |
前翅は淡黄色. ♂では腎状紋の黒環は明瞭. ♀ではその付近から外縁に向けて褐色影を表わす.
後翅も♀では暗色を帯びる. 慣用された種名 X. malvae (Esper) は表記名称の異名であるという (Nye, 1975). 幼虫は Abutilon などアオイ科の植物につき, 和名はこれに由来する.
属 Xanthodes は旧熱帯に約10種を産し, Hibiscus などアオイ科植物と結合している.
前翅の retinaculum は棒状で, その故にHampson (1912)の検索表では Chloephorinae に含められるが, 近縁関係はなく, 本図鑑では本亜科の末尾に暫定的に置かれる.
幼虫は第3, 4腹節に腹脚を欠くセミルーパーで, 腹脚の鉤爪は先端近くに1歯を有する. 幼虫形態から見た分類上の位置についてはGardner (1946) およびCrumb
(1956)の意見があるが, 直ちには採用しがたい.
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