Geographical
Range |
Thailand, Indochina, India, Nepal, Indonesia (Java, Sumatra), China, Taiwan,
Japan, Korea, South of Russian Far East (migrant)
日本国内の分布態様と出現期, 越冬態については, S.retorta オスグロトモエについて述べたこととほとんど差異がなく, 大半の産地で両種は混生する.
ただし本種は西表島で得られている. |
| Remark |
本種においても, 春生, 夏生の2型が認められるが, S.retorta ほど差異は顕著でなく, 特に♀では季節型の区別は困難である. 春生の♂では, 翅表はやや明るい赤褐色を帯び, 巴状紋は充分大きく, ♀と同様に翅頂下から, 前縁と平行する白色影を発する. 後翅は暗色, 比較的横線の明瞭に現れる個体もあるが, その場合でも後翅の横線は鋸歯状とならない. 夏生の♂は, S.retorta の♂と比べて一般に小型であるほか, 区別困難であることが多い. ♀では春生, 夏生を通じて翅表は緑褐色をおび, 斑紋は鮮明, 横線がぼやけることはなく, 後翅亜外縁部の波状線は常に明瞭な鋸歯状を呈し, S.retorta の夏生の♀よりはおおむね小型で, 翅型も若干異なる. 本種の種名にheliccina を用いたのはWarren (1913)に従っており, Hampson (1913) のカタログでretortaとして扱われた種はおおむね本種に該当すると思われる. S.retorta 同様学名の適用にはさらに吟味を要する. 本種の世界的分布についても,ひろくインドから東南アジアにわたると推定されるが, その全貌は筆者には明らかでない. 春型の標本が得られているのは, 日本, 台湾, 中国など東アジアの温帯域に限られている. 和名ヤマトトモエは本種の春型に対し与えられた名である.
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