Geographical
range |
Japan (Hokkaido, Honshu, Shikoku)
北海道, 本州(青森,秋田,山形,宮城,東京, 埼玉, 群馬, 長野, 新潟, 福島, 岐阜, 愛知, 兵庫,岡山), 四国(香川),九州(福岡).
朝鮮から記載されたZ. umbrosalis チョウセンコウスグロアツバに酷似するが, 本種は大陸には分布していない. Z. violacealis ウラジロアツバと異なりかなり深い山地にも分布している. |
Remark |
開張:20-25mm. ♂の触角は両櫛歯状, その枝は短い. 前翅の地色は暗褐色でわずかに紫色を帯びる.
内横線は細く波状を呈し, 外横線は細く少し屈曲する. 腎状紋は線状, 中央で鈍く角ばる.
亜外縁線は黄褐色で鋸歯状となり屈曲するが目立たず, 内側の黒褐色影の縁どりでその存在がわかる.
♂交尾器は前種に似るが, uncus の形は異なり, valva の sacculus はきわめて短いが突起が認められ,
juxta は洋梨型で両縁にきわめて細かい刺状突起の群を有する. 反転した vesica
の基部の背腹面にはそれぞれ表面に短い刺状突起を有する骨片がある. ♀の交尾器は前種に似るが
cervix bursae の骨化ははるかに弱い.
Holotype ♂. 東京都清瀬, 18. VI. 1959 (江波戸俊弥). NSMT.
Paratypes. 48♂ 47♀. 産地は下記の県の各地: 北海道,VII, VIII. 青森県, VIII. 秋田県, VII, VIII. 山形県,
IX. 宮城県. 東京都, VI. 埼玉県, VI.VII. 群馬県,VI-IX. 長野県,VI,VII. 新潟県,VI-VIII. 福島県, IX. 岐阜県,
VII. 愛知県,VI. 兵庫県,VI,VIII. 岡山県,VI.香川県,VI-IX.福岡県,V,VII,IX.
本種は和名コウスグロアツバとして Z. umbrosalis, Z. leechi 等の学名で記録されてきた. |