Remark |
Nodaria の♂の触角は繊毛状, 各節の1対の刺毛はあまり長くない.中央やや基右寄りに鱗粉に覆われた大きな瘤状の結節を有し,
それは約10節からなり, 前半の数節は内側が鋸歯状となり, それ以降は内側に膜状の突起が出る.
結節の内部で触角はねじれる. 下唇鬚は長く鎌状に上反する. 後翅のM2脈はM3とCuA1と共に中室の後角から合生する
'quadrifid-type' . ♂の前脚は毛束をそなえ, 基節は長く, 転節は基部内側に膜状の突起があり特殊な鱗粉を有し,
腿節も長く, 脛節の輸状の突起は発達し, 第1ふ節は太く長く骨化は弱い.
開張: 20-24mm. 本種は斑紋のパターンはN.tristis ヒゲブトクロアツバと同様であるが, はるかに小型であることで区別できる. 一般に前翅の地色は非常に暗いが, 地色がやや明るくなり横線が明瞭に現れる個体もある. なお,琉球列島から Nodaria sp. オキナワヒゲブトクロアツバとして記録されたものは本種である. 現在のところ, N.tristisと分布が重複する地域は屋久島だけである.
|