開張: 28mm前後. 外部の形態はP.fascialis オビアツバと同様. 淡黄色の地色に黒色の線の網目紋様のある顕著な種で, この特徴から一見するとアミメアツバに似るが後翅にも紋様が出, また前翅斑紋のバターンも全く異なり, 下唇鬚は黒色で, 注意すれば同定は容易. このような斑紋は個体が静止した時, 体をモザイク状に分解して見せる隠蔽的効果があるとされ, 異なった分類群に独立して見られる現象である. (Boursin,1967; Sugi, 1977). 本種もアミメアツバとは直接的な類縁関係はない. 今まで本州の山地(富山県黒部川作廊谷, 静岡県井川, 群馬県利根郡坤六峠)と北海道の早来町瑞穂で6月下旬から7月上旬に4頭が得られているにすぎない稀種.