Species name Idia quadra (Graeser, [1889]) キモンクロアツバ,Cat.4511
Taxonomy
Geographical
Range
SE Russia, Korea, Japan (Hokkaido, Honshu, Shikoku)
北海道には広く分布するが少ないもののようで, 本州, 四国の山地では稀に採集され, 既産地は山梨県北都留郡三条, 新潟県湯沢町大峰山, 群馬県戸倉, 土合口, 片品村大沢, 尾瀬, 宮城県作並, 温湯, 徳島県剣山. 国外の分布: アムール,ウスリー.
Distribution map
Biology
Flying season 7月から9月にかけて採集されているが, 本州では9月下旬に得られることが多い.
Remark

開張: 22-30mm. ♂の触角は両櫛歯状, その枝はきわめて短く, 各節にある1対の刺毛はきわめて太い. 下唇鬚は長く鎌状に上反する.前翅は幅が狭く翅頂はあまりとがらない. 本種は一時ヨーロッパに産する E. covaria (Fabricius)に同定されていたが, 小型であり,翅型は細長く, 腎状紋が小さく明らかに別種である. また, 種名 quadraI.curvipalpis シロホシクロアツバの異名とされていたがこれも誤りであった (Remm, 1980). I.curvipalpisに似るが環状紋および腎状紋が橙色で, 前翅は黒色の地色に白色鱗を粗く散布することなどで容易に区別される.

Japan
Japan
Male genitalia  
References