Remark |
開張: 22-27mm. ♂の前翅前縁は丸味を帯び, costal fold を欠き,R1脈は前縁から途中までその痕跡を残すが基部は消失しており, R3-R5の共通の柄の各派の分岐部は太くなる. 斑紋はH.morosa ヒロオビウスグロアツバに酷似し, 地色は黒褐色, ♂の斑紋は不明瞭. ♀の前翅中央の黄褐色帯はH.morosaより明瞭な個体が多く, 腎状紋は太く半月状. ♂交尾器の uncus の先端のカギ状の突起はH.morosaよりはるかに長い. 2つに分かれた valva はH.morosaより長い. Aedeagusは長く, H.morosaでみられる後端背面の三角形の突起を欠き, 3個ある骨片状の cornuti はH.morosaより大きい. ♀交尾器のostium bursae にある4本の突起のうち中央の2本は先端がとがる (H.morosaではヘラ状). Corpus bursae は中央でくびれ, 1対の signa はH.morosaより大きい.Ductus seminalis の基部は約9回コイルする (H.morosaは約5回).
Holotype
♂. 奄美大島, 住用, 八津野, 19-20. III. 1975(藤巻雄一). NSMT.
Paratypes. 1♂, 兵庫県淡路島, 4.V.1972. 1♂, 高知県室戸岬, 4.V.1978. 1♂, 福岡県北九州市八幡, 6.V.
1962, 4♂ 5♀, 対馬,IV-V. 1973. 2♂ 4♀, 屋久島, III-IV. 109♂ 91♀, 奄美大島,III, IV. 3♂ 1♀, 沖縄本島与那,
X. 1973.
H.morosaに酷似するが, やや大型で, 前翅は丸味を帯び翅脈は雌雄とも異なる. 腎状紋は発達し大きいが,
H.morosaでも大きい個体がまれにある.
|