Species name Eilema fuscodorsalis (Matsumura, 1930) ヤネホソバ,Cat.3254
Taxonomy  
Geographical range China, Japan (Honshu, Shikoku, Kyushu, Tsushima, Yakushima, Amamioshima, Iriomotejima)
本州(宮城県以南), 四国, 九州, 対馬, 屋久島, 奄美大島, 西表島, 中国に分布する,  
Distribution
Map
Flying Season 関東地方の平野部では, 成虫は4月下旬から5月中旬,  6月下旬から7月上旬, および8月下旬から9月上旬の3回出現し, 蛹で越冬する. 
Remark

夏生は小型で, 翅は橙黄色あるいは淡い橙黄色だが, 春生はそれより大きく, 前縁部を除く前翅, 後翅の前半,腹背が灰色. 極稀には全体的に橙黄色で夏生に近い色彩のもある. 第3化は春生に近い. 前翅後縁の出ばりは弱く, 外縁はツマキホソバより丸味をもつ. 夏生は前種の♀を小型化したような感じだが, ツマキホソバでは前翅のR2はR3+5と有柄, 稀にはわずかに離れ中室から出るが, 本種ではR2はR3+5の柄から遠く離れた中室から出る. 幼虫はワラ葺き屋根, 屋根瓦, 板塀などに生えた苔に寄生し, 昔はしばしば大発生し, 糸をたらして人家内に落下して来るため, 幼虫の刺毛によって皮膚に発疹ができ, 人, ことに農家を悩ませた. ヤネムシ, イタヤムシ, ジコウボウなどという地方名がある. ♂交尾器参照.

Japan
 References  Kishida Y et al., 2011, The Standard of Moths in Japan II: 150