Species name

Saturnia japonica (Moore, 1872) クスサン,Cat.2993
 japonica japonica (Moore, 1872) [屋久島以北亜種]
 japonica ryukyuensis Inoue, 1984 [奄美以南亜種]

Taxonomy  
Geographical
Range
原名亜種は北海道, 本州, 四国, 九州, 対馬, 屋久島,シベリア南東部に分布する. 奄美大島, 沖縄本島のものは色彩が濃厚なので台湾の亜種arisana Shiraki に一応入れているが, 多数の個体を比較した上で, 亜種名を決定する必要がある.  本種は中国にも分布し, 筆者はインド北部のD. simla (Westwood) と亜種関係にあるものと推定している.
Distribution map
Biology 幼虫は極めて多食性で, 他の蛾がほとんど食べないイチョウにさえも寄生することがある. 白色長毛におおわれているので, 地方によってはシラガタロウなどとよばれている. マユは非常に堅くてあらい網目状で, 内部の蛹が透けて見えるのでスカシダワラなどとよばれている. マユをほぐしたものを栗綿とよび, 紡績の原料になるという. クリの葉を好むので, クリ林に多発すると, かなりの被害が出る(クリムシ, クリケムシなどと俗称される). 卵で越冬する.
Flying season 成虫は夏の終わりから初秋に1回発生する.
Japan 色彩の変異は著しく, ことに♂は変異性が強い.
Japan
Honshu
Japan
Honshu
Japan
Tokunoshima 
Japan
Male genitalia
Kyushu
Kagoshima 
Male genitalia
Amamioshima 
Female genitalia
Amamioshima 
 
References