学名/和名
(MJ No.) |
Scopula
ichinosawana (Matsumura, 1925)
ichinosawana honshuensis Inoue, 1982 ハスジトガリヒメシャク[本州以南]
ichinosawana
ichinosawana (Matsumura, 1925) ハスジトガリヒメシャク[北海道], Cat.2285]
|
|
前・後翅ともかなり幅広く丸味をもち, 白地に灰褐色鱗を散布する.
暗い灰褐色の横線はほとんど屈曲せず, 前翅では内横線と中横線がかなり接近している個体もある. 個体によっては前・後翅とも横線が2本しかない.♂交尾器: sociusは tegumenからsaccusの長さくらい, sacculus は角状,
aedeagus は細長く, 先端はとがる.
Cerata (Plate 320:18) は左右相称で非常に短い. ♀交尾器; ostiumの周囲は管状に骨化し, ductus bursae は膜質で細長く, corpus bursae の小骨片群はかなり大きい.
Subsp. ichinosawana (Matsumura) は南サハリンから記載されたものだが, 北海道の東部山地や中部山岳利尻島に分布する. ♂後脚の距は退化し, 脛節と酎節の比は約1:1だが, まれには1本の端距がある.
Subsp. honshuensis Inoue, subsp. n. は, 一般に原名亜種よりやや大型で,
多少白っぽく, 横線の不明瞭な個体が多い.
♂の後脚脛節の距は, 1対の端距をもつか, 1本しかないが, まれには2対の距がある.
Holotype, ♂: 赤石山脈荒川岳(3080m), 2. VII. 1958(春田俊郎).
Paratypes 21♂♀: 岩手県根菅岳; 同岩手山不動平; 同焼石岳; 山形県鳥海山河原宿; 赤石山脈荒川岳; 同北岳(2620m), 同仙丈岳.(2600m);
長野県八方尾根; 飛騨山脈五竜岳(2600m);
木曾駒ケ岳(2600m). 筆者所蔵・本種は♂後脚の距が退化しかかっている点で極めて特異で, 高山帯に分布する唯一の Scopula である.
|