2014年7月21-26 タイ北部撮影・採集遠征
中尾健一郎
今回のライトトラップ用機材:
40W電球型昼白色蛍光灯1灯、かなりの明るさです
20W誘虫灯2本 http://www.jefcom.co.jp/detail3/1417/electriclighting/7465/ネットで購入したもの、コンパクトで360nmの紫外線をだすもの、今回、直管誘蛾灯に換えて持参
150W車用DC/ACコンバータ、能力不足で今回の大失敗
330W220→100V変圧トランス、もう少し軽ければ良いのだが
折りたたみ鋸、はさみ、麻紐,、ブルーシート(雨よけ)、白布(ミラータイプカーテン、古典的な木綿の白布は意味がないと思います))
撮影機材:Panasonic GH1ミラーレス、最近の主力機種はGH3なのですが、こちらがかなり軽量です
レンズ: LEICA DG Macro 45mm, 60mm F2.8 Macro(接写用), Panasonic 14-45 zoom(風景)
ストロボ:Panasonic PE-28S (リングストロボ以外での外付け接写用はこれしか選択肢無いと思う)。
採集用:捕虫網も一応(夜でも大型蛾や高いところに止まっているものには必要です)、酢酸エチル殺虫管、アンモニア水と注射針26G, 1mlディスポ注射筒(大型蛾、甲虫の殺虫用には必須)、糖蜜用スプレーは今回使わず、以上の重量18.5kgと多少軽量(タイ航空では18kg以上は一応超過料金)
日時場所
7/20
成田発

バンコック
今回は成田発12:00のタイ航空TG643でバンコックへ。仕事で使っている菱和ダイアモンドでタイ航空の正規格安チケットを手配したもの。バンコックに16:30到着、接続時間約2時間でTG120でチェンマイに向かう、流石乗り継ぎははるかに楽。多少、安くするなら、バンコックからAirAsiaを使う手もある。19:55pmチェンマイ着。6年ぶりだと空港は多少新しく大きくなっている。タクシーで定宿のHoliday Gardenに、どちらかというと安宿。
 

Happy Garden庭

Holiday Garden玄関
9/21
チェンマイ
朝8時に、チエンマイレンタカーの内田さんが今回のレンタカーを宿まで届けてくれる。日産のアルメーラ、1200BT(4千円)/日、保険込、たいして安くない、個人営業らしい。次回は大手にしよう。9:00amにホテル発、R118経由で、目的のR1250のHappy House Resortに向かう。営業しているのか不安だったが、相変わらず小奇麗にしている。管理人は相変わらず全く英語話さず。殆ど筆談で2泊を申し込む。
 

Happy Houseとアルメラ

ベランダからの眺め

庭のチャイロフタオ

R1250ViewPointからの眺め
 

庭の木にキシタメスの死骸

ナガサキ有尾型が庭のサンタンカに飛来
 
ブッソウゲにはキシタ♂
 
一応採集することに
9/21
R1250 ViewPoint
A
宿の周りを散策して時間を潰し、夕方4時頃、R1250を登ったView Pointへ移動。6年前は見晴らし良かったが、流石に6年経つと多少木が大きくなっている。見下ろす森は以前と同じく素晴らしい自然林。木の間に紐を張りブルーシートをまず張り、その下に白布を張る。結局、この夜は殆ど雨は降らず。

右のコーヒーコーナーで待つと左のサンタンカに色んな蝶が飛来

ブルーシート雨よけの下に白布

Ambulyx ochracea
要するにただのホソバスズメ、かなり大きい

Amplypterus やや珍品のmansoni完品採集は初めて

ただのAreas galactina

キマエコノハEudocima salaminia

Drepana sp

カレハのArgonestes flammans

キシタヒトリモドキ Asota caricae
 

コケガのAdites parafrigida

同じくBarsine orientalis

Buzala luteipalpisババアシブトB. oneliaでない

小型スズメガCraspedortha porphyria

多種いるCyana のdudgeoni
9/21
R1250 ViewPoint
A
昨晩と同じく、ViewPointで夜間採集。だが、今夜はコンバーターが不調。誘虫灯20W1本しか点灯できない。仕方なく、採集を続けるが、流石に蛾の集まりは僅か。9時頃までで諦めて宿に戻る。ベランダが見晴らしよく変圧器を使い、今回のライトが全て使えると考えた。しかし、6年前に比べ宿の施設の蛍光灯照明が増えていた。期待に反してここも殆ど蛾が来ない。12時頃に諦める。

Artena lacteicincta

Barsine cruciana

Barsine pluma_

Hypopyra ossigera

Lyclene acteola_
 

ナンキンキノカワガ

Lyclene sp

Megacorma obliqua
9/23
ChangDao Hill Resort
E
6年前、Doi Angkhanの帰途宿泊し、Rhodoprasina callantha など大型のスズメガを含めかなりの収穫あったChangDao Hill Resortに向かう。あの時でも施設はかなり老朽化しており、営業続けているのか不安だったが、女主人さんも健在、でも年取ったな。昔と同じ、バンガローを予約。今回も昔と同じく、バンガローの下に白布を張る。用意している間に2つとなりのバンガローにも宿泊客。他の客がいなければ施設の照明を消してしまおうと思っていたのだが予定が外れる。恐れていたとおりここも夜間の照明だけは昔以上。おかげでこちらのライトには殆ど虫が集まらず。この時点で、採集意欲は殆ど消失。諦めて9時には就眠。
 
9/24
Doi Angkhan

D
Fangの集落の北のR117分岐から西に入りDoiAnghkanを目指す。タイの道路は6年前に比べかなり整備が進み舗装も良くなっている。日本とおなじく左ハンドルなので運転も楽。ただ、DoiAngkhanへの道は勾配急でアルメラではLowでも上りが苦しい。ようやくRoyal Agricultural Stationまで到着し、100BT払って中を見学、特に感銘受ける施設ではない。今回の目的地はここから北西にあるViewPoint,行ってみると、開けていはいるが、眺望はあまり良くない。それでも一応ここに白布をセット。宿を探しに少し北に行くと、新しくオープンしたらしい「民宿」を見つける。あまり期待せずに2泊予約。眺望は素晴らしい。ただし、付近は農耕地。予定通り、ViewPointで夜間採集開始。ただ、誘虫灯20W1本しか点灯できないこともあり、蛾の集まりは場所の割には良くない。9時頃に諦めて宿に戻ると、何とただの蛍光灯照明なのに壁は蛾で真っ黒。部屋だけでなく、隣の浴室・トイレまで蛾に占領されているのは初めての経験。

FangからDoi Anghanへの分岐

Royal Agricultural Station

キシタの食草オオバウマノスズクサ

DoiAnghan View Pint

宿のベランダ
Achaea janata
Argina argusアケボノゴマダラヒトリ

オキナワアシブトクチバ
9/25
Doi Angkhan
D
あす朝、この宿からChangMaiに戻るので昨夜ほど遅くまでは無理だが、今夜はこの宿だけで夜間採集することにする。宿の蛍光灯でも充分なうようだが、40Wの電球型蛍光灯も点灯。暗くなると確かに蛾がどんどん集まってくる。ただ、90%はOdontodes aleucaフルカワホソヤガ、多分何万匹か壁に止まっていたと思う。この宿の2晩で、多分、タイ産普通種のかなりを採集したのではないかと思う。

宿からの眺め

宿からの日没

私、ジジイになりました

宿の主人

Actias meanas
残念、完品でない

Althonarosa horisyaensis

Ambulyz siamensis

ハグルマヨトウの多分別種

アミメヒトリ
 

Asota caricae

初めて野外で出会ったイチジクヒトリモドキ

Asota plana

Bastilla crameri
Bastilla joviana
 

Brahmaea hearseyi

Erebs gemmans
Eudocima hypermnestara Erebs macrops ヨコズナトモエ Nacna malachitis
9/26
ChangMai
朝8:30に宿を出発、Fangではなく、ChangDaoへの道を下りる。途中は6年前に通った1000m程度の尾根道。いくつか夜間採集好適地があったが、10km程度の地点に絶好のViewPointあり、しっかりとした東屋なので雨対策も完璧、ここで水銀燈点灯したら、あの宿以上の成果期待可能。秋に再挑戦することにする。Chanmaiへの途中、PhaDangNationalParkを散策、小さな滝があるが、蝶の集まる水場は見当たらない。
ChiangMaiには早々と3時頃には到着。レンタカー屋に車を返そうとするが、場所がわからない、電話で道を確認しながら行くと何と事務所はただのアパート、案内版も当然なし。まあ、もう絶対ここの世話になることはない。チェックインまで2時間以上ラウンジで暇を潰すことに。スターアライアンスゴールドはありがたい。
 

Trichosea diffusa

Tinolius pypsana

ベッドの横にSalass_thespis

Phyllodes eyndhoviiも

Euhampsonia sinjaevi
 

DoiAngkhanから下山途中の見晴台

絶好の夜間採集ポイント
PhaDangNationalPark
ChiangDao Cave

ChiangDao Cave
9/27
成田
バンコクからは夜行便のTG642, 成田には8時頃到着。久しぶりの気楽な1人旅の終り。
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