DMJ No. 15020555
学名/和名
(MJ No.)

ミツオビキンモンホソガ Phyllonorycter tritorrhecta (Meyrick, 1935) Cat.874

標本画像
生態画像
同定

開張5-6.5mm. 夏秋の2型がある. 夏型は秋型に比し小型で, 地色は明るく線条は明瞭. 頭縮毛は褐色で後縁部にわずかの白毛を混ずる. 前翅の中央縦線は基部から1/5(時に横線まで)に達し, 襞に沿って伸びる. 前縁1/4から強く傾斜した横線が出, 前縁と襞の間で鋭角をなして折れ曲がり後縁に達するが, 襞と後縁間で消失する個体もある. 1/2, 3/4にも1/4横線にほぼ平行の横線があり, 3横線ともまばらな黒色鱗で縁取られる. 秋型 は赤味を帯びた褐色地に灰黒鱗を散布し, 横線は細く不明瞭で, 特に前縁3/4から出るものはほとんど消失している.
本種からナカグロキンモンホソガまでは
trifasciella群に属し, ♂のvalvaは三角形に近い形で, 末端は鋭く尖り下方を向いている. Aedeagusは短太で, 基部ふくらみ, 腹方に骨化したjuxtaをもつ.(Plate 272:11).

分布 本州(長野)
発生期 成虫は8月および9-10月に出現.
食樹・幼生期 幼虫はケヤキの葉の上面に白色楕円形の斑状潜孔を作る.
幼虫画像