オオミズアオ北海道亜種 Actias aliena sjoeqvisti Bryk, 1949

科:ヤママユガ科(Saturniidae) ヤママユガ亜科(Saturniinae)

属:Actias Leach, 1815

[講談社大図鑑:CAT.2998]
[保育社蛾類図鑑:2619]
[北隆館大図鑑:58:2]

【開張(mm)】 80-120

【分布】 北海道;千島列島,シベリア,中国

【成虫出現月】 6-7

【終齢幼虫体長(mm)】 70-80

【掲示板から一言】 (幼虫と繭は先端の鋭い棘を持ち、接触時痛みを感じ、軽い発赤や丘疹を生ずる。短時間で治癒。1971年環境衛生18-10より)。
【オオミズアオとオナガミズアオの見分け方】
触角:オオは茶色。オナガは黄緑のことが多いが例外もある。
前翅の地色:オオは黄色っぽいことが多いが、ただし春に出るものはそれほど色の違いは大きくない。
前翅の赤紫の縁取り:オナガの方が一般的に色が薄い。
前翅の外側の黒すじ:オオは波状のことが、オナガは直線のことが多いが、中途半端なのもあってこれだけでは区別できない。
後翅の斑紋:オオでは縦長の楕円、オナガはやや大きくて円に近い。
生息環境:これは意外と重要。オナガはハンノキかその仲間しか食べないので、そのような植物がなければオオの可能性が格段に高くなる。
大きさ:一般にオナガの方が小さいが、個体の大きさも重なり、写真で区別に使うのは難しい。
これらを総合して判断する。
♀は(上がオオミズアオ本州・四国・九州・対馬亜種、下がオナガミズアオ本州九州亜種)を見るとはっきりと違いが判る。
幼虫は、気門に沿って赤い帯があり、尾脚の茶色い紋は、ヤママユのようにくさび形には食い込まない。2,3節目の背面の突起の先も赤くなる。
♂♀は翅形が異なる。♀は尾状突起が短く、全体的に丸っこい。触角も大分違う。
【成虫写真1】は2005年6月27日、北海道の道東。【成虫♂写真1】は2005年7月6日、札幌市豊平区。【幼虫写真1】は2004年7月28日、北海道江別市、クロフネツツジ。

Actias属一覧

【成虫♂写真1】
成虫♂写真1

【成虫写真1】
成虫写真1

【幼虫写真1】
幼虫写真1

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